'10/10/26 : 降水量 24 ml ~ 雨男沖縄へ行く 2/2
さてそういうわけでボクは沖縄旅行へと旅立ったのだが、出発前々日予報の
段階で日程全てが雨であった。週間予報の時点では晴れていたのだが、
出発直前になって台風三つがまるで吸い寄せられるように進路を沖縄方面へと
変更し、新聞の予報欄はあっという間に傘マークで埋め尽くされてしまったので
ある。それどころか当日になって千歳空港に着いてみると、目的地の沖縄は
もとより、中継点である中部国際空港までが雨。なんとも遊びのない雨男ぶり。
経験と実績の雨男。もういっそのこと砂漠へ移住してしまおうか。そこで伝説の
アメフラシとして巨万の富を築き、一躍セレブリティの仲間入り。下々よ、
我が前に跪くがよい。ふははははは……はぁ、悲しい。巨万の富を築かなくても
良い。小万の富くらいで我慢するから、いい加減晴れ男になりたい。
謙虚に見えて実は欲深な発言はさておき、ボクが沖縄へ向けて飛んでいる
まさにその時、真下にあった奄美大島では大変な事態になっていた。移動の
合間に携帯でツイッターを確認してみると、ボクの移動に合わせて奄美大島に
かつてない大雨が降っているという。時間を見つけてニューズを見れば、
奄美大島を歴史的豪雨が襲い、土砂は崩れるわ小学生は閉じ込められるわの
大きな被害を受けていたのである。沖縄滞在中の天気予報がずっと雨なのは
知っていたが、まさかすぐ近くでこんな大きな被害が出るとは完全に予想外。
死者を出すほどの大雨を降らせたのは、ボクが知る限りでは今回が初めてである。
嵐を呼ぶ男だぜ、といえばかの有名な石原裕次郎だが、ここでいう嵐とは比喩と
しての嵐であり、実際に雨が降ったり風が吹いたりするわけではない。しかしボクが
この言葉を口にすると一転事情が変わってくる。そこでは雨が降り風が降り場合に
よっては土砂まで崩れる。文字通り嵐が来るのである。
今まではボクが楽しみにしていれば楽しみにしているほど、テンションが上がれば
上がるほど雨の確率は高く、雨も強くなっていたのだが、最近は特に楽しみにして
いなくてもざあざあと雨が降るようになっている。それに加えて今回の歴史的豪雨。
このまま雨男レベルが上がっていくと、そのうち天変地異を呼び寄せてしまいそうで
怖い。我こそは誰にも負けない晴れ男である、という方がいたら是非ご一報
いただきたい。その自信を完膚なきまでに叩き潰して差し上げようぞ。
(オワリ)