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'10/11/10 : 降水量 27 ml ~ 嬉しいが不安な薄型テレビ 1/2

 世の中には厚ければ厚いほど嬉しいものと、なるべく薄いほうが嬉しいものがある。

前者に当てはまるのは札束やステーキで、脂肪やたいやきの皮なんかは後者である。

ちなみにどちらも程度問題だということは重々承知しているので、

「じゃあアンタは厚さ一メートルもあって、中が生なステーキが好きなワケ? 」

 とかイジワルを言うのはやめていただきたい。お願いだから、ね。そういうことにして

おいてくれないと話が前に進まないの。大目に見てちょうだい。ね。

 さていきなり盛大な言い訳から入ってしまったが、今回は家電の話である(ああ、

今回も脈絡がない。ここから強引に本題へ持っていくので、みんなしっかりついて

くるように)。たいやきの皮と同じで家電の中にも薄い方が嬉しいものがある。パソコン

なんかがその良い例で、最近はどんどんと薄くなってきているようだ。そしてもう一つ。

最近滅法薄くなっているのが、他でもないテレビである。このたび我が家でもついに

テレビを買い替えた。なにしろ今までのテレビが、奥行きが優に五十センチ以上もある

時代錯誤も甚だしい代物だったのだ。もちろん液晶なんてものではなく、今や過去の

遺物となってしまったブラウン管。買った当時ですら既にブラウン管テレビは製造され

ていなかったため、そこそこ大きい癖に二万円という超低価格であった。製造が八年前

ということもあり、最近では画面の中央を縦に割るように、グレーの帯まで見えていた

始末。映らなくなったわけではなかったけれど、エコポイントも今月末までというので

買い替えと相成ったのである。 

 今更言うべくもないことだがボクは大変ひねくれた人間であるので、地球温暖化

とかエコだとかいわれると、途端にべらんめえ口調になってしまう。

「けッ。なにが温暖化だバッキャローめ。何かというとエコエコ言いやがって。俺ァ

そんな利権まみれの環境詐欺なんかクソ食らえだ。温暖化はしてなかったと

NASAも発表してるじゃねーかコンニャローめッ」

 ところが同時に自分のことを棚に上げるのがとても得意なので、

「でもまあ、折角買い換えるなら今がお得よね。もらえるものはもらっておきたいし」

 などと勝手なことも言ったりする。よく言えば柔軟、悪く言えば身勝手なご都合主義

である。そんなわけで冗談みたいに奥行きのあるテレビは、新しいテレビに取って

代わられたのだ。いやあ、それにしても薄い。横に外部入力用の端子(ゲームを繋い

だりする、赤とか白とか黄色のアレですね)があるのだが、そこへコードを差し込む

たびに本体がぐわんぐわん揺れて大変心もとない。地震が来たら一発で倒れてしま

いそうである。こんな馬鹿でかくて重いものが倒れてきたら、とてもじゃないが支える

自信はない。うーむ、甚だ不安だ。

(続く)