'10/11/17 : 降水量 30 ml ~ 待ち合わせのバリエーション 2/2
(この日記は昨日の続きです。まだの方はそちらから先にどうぞ)
職務質問を受けなくても渋谷ハチ公前でわけわかんない塊に火なんかつけていたら、
待ち合わせ相手よりも先にお巡りさんが駆けつけてくるだろう。以前「のろしを上げて
通信しよう」という企画を行っているホームページを見たことがあるが、ちょろちょろと
上がる煙は十数メートルも離れれば見えなくなってしまいそうで、七輪で焼いたサンマ
の方がよっぽど煙が出そうであった。けれど街中でサンマなんて焼こうものなら、
すべからくカラスとの戦闘になるに違いない。
「北斗菜箸拳! ほわちゃあ!」
などとやっていると、やはりお巡りさんに連行されてしまいそうだ。下手をすれば
黄色い救急車を呼ばれてしまう危険性もある。そうなれば結局待ち合わせは失敗である。
仮に街中でサンマを焼いても良い、という条例が施行されたとしよう。
週末のハチ公前。待ち合わせのために溢れかえるヒトヒトヒト。そこかしこで焼かれる
サンマサンマサンマ。立ち込める香ばしい煙煙煙。群がるカラスカラスカラス。立ち向かう
ヒトヒトヒト。想像するだにシュールである。まさにカオスという言葉がふさわしい。
第一待ち合わせの集団がそれぞれにサンマを焼いたら、どれが目的の煙なのか一向に
わからないではないか。
「俺たちのサークル、待ち合わせのサンマは根室産ね」
「今度の合コンは気合入ってないんで輸入の冷凍サンマだから」
そんな差をつけてみたとして、嗅ぎ分けるのは至難の業。それ以前にそんな犬並みの
鼻を持っているなら、待ち合わせ相手の匂いを探した方が百倍速い。それなら七輪を
持ち歩く必要も、待ち合わせ場所に三十分早く着いて火をおこす必要もない。という
わけで(どういうわけだ? )
「着いたらのろし上げるわ」
これも却下である。
「着いたら歌います」
「着いたらロケット花火打ち上げます」
「着いたら脱ぎます」
考え付く待ち合わせ方法は数あれど、携帯電話で連絡する以上に安全かつ確実なもの
はなかなかない。ちなみに他人に迷惑をかけなければどれを試してみても構わないが、
すべて自己責任で行うこと。仮に逮捕されてもボクは一切の責任を負いかねます。
教訓。携帯電話のバッテリーはこまめに充電する。そしてなにより待ち合わせ場所は
あらかじめ決めておくこと。
(オワリ)