'11/01/11 : 降水量 41 ml ~ 電力消費箱 1/2
今の中高生は信じられないかもしれないが、MDウォークマンが一世を風靡していた時代があった。
ちょうど今から十年ほど前だから、まさに一昔前ということになる。当時はソニー全盛期の頃でも
あって、クラスの大半はソニーのウォークマンを持っていた(ん? ウォークマンは商標だから、
これは重複表現ということになるのか? )。ソニータイマーなんて揶揄されて、敬遠されることも
珍しく無い最近の事情からは考えられないことである。なかにはパソコンに詳しくて、MP3を
使っている奴もいたが少数であったと思う。ボクはといえばwindowsとMacの違いもよく分かって
いないような阿呆高校生だったので、
「音楽プレーヤと言えばMDだもんね。ソニーだもんね。みんな持ってるもんね。もんねもんね」
と馬鹿丸出しの判断でやはりソニーのMDウォークマンを愛用しているクチであった。ちなみに
ボクが買った頃はまだドットでカタカナしか表示されない小さな画面が主流で、音楽を取り込ん
だら一曲ずつちまちまとタイトルを入力していた。ネットに繋いでCDを入れれば、ジャケット
まで取り込まれてしまう今の音楽プレーヤーしか知らない子たちからすると信じられない手間
である。その前はテープのウォークマン時代があったのだが、遡るときりが無いのでそれは
またの機会に。
さて、MDウォークマンで音楽を聴くためにはMDに録音しなくてはならない。当然である。
ウォークマンにも録音が出来るものがあったのだが、ボクが持っていたのは再生専用であった。
そこで必要になってくるのがMDコンポである。それほど高価な物ではなかったが、これもソニー
のコンポで、CDが三枚入ることを売りにしている商品であった。いまやボクもiPodを使っていて、
MDウォークマンは抽斗の肥やしとなっているが、コンポだけは現役で活躍していた。抽斗の
肥やしという言葉はないけれど、家電を箪笥にはしまわないのだから仕方がない。
(続く)