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11/02/07 : 降水量 44 ml ~ 2月の読み物 ①核心

書籍紹介

 「1月の読み物②まとめ」がないじゃないか!

 と思ったあなたはこのブログのヘビーリーダーである。ヘビーリーダーではあるが、

そんな奇特な人はまずいないだろう。いたら正直驚きである。もちろん嬉しいけど。

 だいたい他人がひと月の間に読んだ本を列挙されても困るだろうし(今更気が付いた)、

なにより冊数も多くて面倒なので(こっちが本音だったりする)、これからは読んだ中から

気にいったもの、あるいは気にいらなかったものだけをピックアップして紹介したい。

 さて、そんなわけでまとめをすっ飛ばし、2月の読み物から1冊ご紹介。上下巻組なので

正確には2冊なのだが、細かいことは言いっこなし。パトリシア・コーンウェル著「核心」

のご紹介である。

 「核心」はコーンウェルが書き続けている「検屍官ケイ・スカーペッタ」シリーズの

最新作である。調べてみると第一作の「検屍官」が日本で翻訳・出版されたのが1992年だと

いうのだから、すでに20年近くも続いている計算になる。実に息の長いシリーズである。

 「検屍官」の時点でヒロインであるスカーペッタは40歳を過ぎていたように思うが、

現在でも彼女の年齢は40代半ば。姪のルーシーだけが小学生から年を取って20代中盤に

差し掛かっている。ずいぶんと時間の流れが歪んでしまっているが、長く続く作品では

仕方のないところなのだろう。

 「検屍官」シリーズ、という名前からもわかる通り、殺人が起こり、それを解決すると

いうのが基本的な筋立てになる。クライムシーン小説とでもいうのだろうか。ボクが思うに、

このシリーズは推理小説とは少し異なる。予め犯人が登場人物の中に含まれていて、最後に

それが明らかになるというわけではない(そういうケースもいくつかはあるが)。ある時点で

突然犯人が現れたりするので、謎解きがしたい人には不向きかも知れない。

 海外翻訳ものらしく文字がみっちりぎっちり詰まっているが、気が付けばあっという間に

半分。いっという間に一冊。うっという間に二冊と読んでしまえるのだから、間違いなく

魅力のある一冊と言える。

 興味があれば是非。