19/5/2:降水量108mL ~ 古平チライでホッケ五目 vol.2

さかのぼること20余年、父と叔父に連れられて訪れた横浜釣り公園が小学生だった私の釣りデビューでした。

それなりに楽しかった思い出ではありますが、サビキで10センチにも満たないカタクチイワシやサッパ(北海道では馴染みないですよね)をターゲットとした釣りに、そこまでハマった訳でもありませんでした。

私を決定的に釣りの世界に引きずり込んだのはその数年後、夏休みで北海道に帰省中、偶然訪れた釣り堀でした。

30cmに迫る空腹なニジマスがごちゃまんと放された人工池。レンタルの華奢な延べ竿とシンプルな仕掛け。特別なテクニックなんて一つも必要としないのに、パワフルで美しい魚が次々と釣れる。私の幼いハートは完全に鷲掴みにされました。

その後北海道のド田舎へと帰ってきた私は、友人と連れ立って毎日川へ釣りに通っていました。ターゲットは10センチ程度のヤマメから30センチ近いウグイや鮒、5センチ程度のトゲウオまで様々。

丁度中学から高校に上がる頃、世の中にブラーが出回り、ロックフィッシュをターゲットにしてブラーからワームに手を広げ、社会人となってオフショアジギングをメインにするようになりました。

もともと釣り好きでもなかった父は早々に一緒に行かなくなり、叔父さんと二人数か月に一度、それも厳寒期を除く釣行が続いていました。いつしか釣りに対する本気度も叔父さんとの間で逆転。この度、高校生になった従弟を船釣りデビューさせたい叔父さん親子をホッケ五目に連れ出しました。

ホッケ五目であれば労せず釣果が得られ、二人も楽しんでくれるのではないかとの選択でしたが、前回も書いたようにこのGWはイルカが狂喜乱舞状態。なかなかどうして厳しい状況でした。

しかし今や小学生のボンズだった私も家庭のある中堅職員。叔父さん親子と予定を合わせるのも容易ではないということで、やや無理を押しての出港です。

予報より早く上がった雨、曇天の古平漁港を6時に出港。伊藤さん主催の釣りクラブの面々も数名乗船。自分たち以外にも初心者がいるという心強い状況です。

まずは今回の主役である従弟に釣ってもらわねばならぬ、ということで私は自分の仕掛けを下ろす前に同行の二人に基本操作をレクチャー。とりあえず根がかりを避けるため底を切ることを第一に伝え、フォールを意識した誘いで狙ってくれるように伝えます。

一通りの操作を伝え、自分もジグを落とし始めた直後、着底する前に従弟の竿がしなりました。

落とし始めたばかりのジグを回収し、気持ちがはやる従弟にゆっくりと巻き上げるよう指示。隣に立って魚の回収に備えます。

上がってきたのはナイスサイズのホッケでした。魚を針から外し、血抜きをしているとすぐにまた竿がしなります。しかも今度はさっきよりも大きそう。その上中層でのヒットです。

私も杉ちゃんもサクラマスの可能性が頭をよぎります。

が、上がってきたのはビッグなホッケダブル。

f:id:rainmaker32:20190511215710j:plain

こりゃあ重たいはずです。

その後も順調に釣果を重ね、ホッケ、マガレイ、スナガレイ、タラ、ギスカジカと五目達成。船釣りデビューを十分に楽しめたようです。

誰かに釣らせるというのは、自分が釣る以上にずっと大変ですが、昔から釣りに連れてきてくれた叔父さんに少しは恩返しができたと思います。

ほっと一安心。

私はといえば、釣果はそれなり。しかし根がかりでジグを2つもロストしてしまいました。気を付けていたのに無念。腕の未熟さを痛感しました。

日々是精進!