14/06/29:降水量62mL ~ 考えてこなかったリグについて

実を言うとこれまでリグというものについて、あまりきちんと考えてはこなかった。

好きだ好きだと言いつつも年に数える程しか釣りに行っておらず、釣れなかった悔しさも次回釣行までにすっかり風化。結局は同じような状況を繰り返すという、よろしくないスパイラルへと知らず知らずの内に落ち込んでいたのである。

そういう状況を少し脱してみたところ、気がついたことが数点あった。

ボクのタックルケースにあるのは12gのバレットシンカー、フックサイズ0/2のオフセットフック。少しフックサイズは小さくなるものの、やはり10g以上ある安売りのジグヘッド(しかもちょっと根掛かりするとすぐにフックが開いてしまう)。

これまで投げ易さ重視で選んできた結果とはいえ、正直言ってあまりにも偏っている。

沖堤やボートで深場を攻めるなら良いのだが、浮いた魚をスロースイミングで狙うとなるとかなり厳しい。

しかも現場でリグを組む事を億劫がって、底を狙うもジグヘッド使用が多かった。そりゃあ根掛かりもするはずだ。

釣れないながらもキャストを繰り返したことで5g以下のリグでもそれなりに投げられるようになってきたし、もっと軽いリグも揃えて釣りの幅を広げよう。

14/06/25:降水量61mL ~ 余市にて入魂リベンジ!

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ボクの職場は四方の壁が外に面しておらず、数少ない窓の向こうも廊下しか見えない。

そんな閉塞感極まる職場に籠りつつも、僅かな移動時間で窓から覗く青空を見るにつけ、

「釣りに行きたい!」

という想いを募らせていた。新しく購入した竿への入魂すらもまだである。

そういうわけで休日出勤の代休を利用して釣行を強行した。

一人で余市まで行くのは遠いから、と敬遠していたのだが、前回は距離を優先した小樽でボウズの憂き目に遭っている。

2連続のボウズは絶対に避けたいということで、今回は余市まで足を伸ばした。

雨男の名に恥じる好天の余市港に到着し、そーっと海面を覗いてみるとなにやら沢山の魚影が見える。

それだけでなく、ばっしゃんばっしゃんと音を立てて魚が跳ねている。

ひょっとしてアメマスかしら?

俄然気合いも入り、実績のある100円ミノーを投げるが何の反応もない。

手を変え品を変え、表層を探ってみるがまるで駄目。魚はすぐ近くでも跳ねているのに、まったくアタックしてこない。

これで駄目なら諦めようかな、そう思いながら100円ミノーの黒に戻し、リトリーブしているとついにヒット。

おおお! とテンションが上がったのもつかの間、すぐに様子がおかしいことに気がついた。

糸の先に生命反応は感じるのだが、全然抵抗する素振りがない。リールを巻くとするする寄ってきてしまう。

それもそのはず。釣れたのはコレだった。

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どうやら跳ねているのは全部コイツ。中には50cm以上ありそうな個体がびったんぼったん音を立てて跳ねている。

それはそれで釣れたら楽しそうじゃないのと思い、キャストを繰り返すが、結局釣れたのはこれ1尾であった。

明るいうちはアブラコでもなんて考えていたのだが、これといった釣果もないまま日没。

あいも変わらず跳ね続けているウグイに、

「こいつらいつ寝てるんだろうな」

なんて思いながらキャストを続けていると、表層のスイミングでガツン!

なかなかの暴れっぷりで、ウグイではないことが分かる。

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慎重に抜きあげると25cmほどのレギュラークロゾイであった。

記念すべき入魂魚(ウグイはノーカン)というわけで、写真撮影後にリリース。

ちなみにヒットルアーはECOGEARAQUA MILFLE 3 アトラクティブオレンジ ブラックFlkである。

その後もいろいろ試してみるのだが、ショートバイトが多くなかなか乗せることができない。

思うところはいろいろあるのだが、手持ちのリグではどうしようもなさそうである。

自分で設定した制限時間いっぱいとなりつつあり、最後にもう一度ハードルアーを試してみた。

やはり表層でガツンとあたり、竿を立ててみると先ほどより良い引き。釣れたのは30cmにちょっと足りないクロゾイであった。

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美味しそうなのでこれを持ち帰ることにして、本日は納竿。

ああ楽しかった!

14/06/07:降水量60mL~新ロッドに入魂!......ならず。

これまで港 & ボートロックではShimano のSalty Game Lightというロッドを使ってきた。

購入したのは今からちょうど10年前。思えば遠くへ来たものである。

大事に使ってきたこともあり、状態はとてもよいのだが、長さが160cm程しかなくてやや物足りない。

そろそろこの竿には控えに回ってもらって、新しいものを購入することにした。

ロックフィッシュ北海道しげさんの記事も参考にしつつ、

ポチッたのはabugarcia SALTY STAGE KR-X Kurodai SKS-772PMH-KR

Amazonで10000円以上値引いていたのもうれしかった。

それが届いたのが6日。届いたとなれば一刻も早く使ってみたくなるのが人の性というもの。

土曜出勤を終えるや小樽まで車を走らせた。

18時過ぎに厩町岸壁に到着すると、イカ狙いで竿を出している人がそこそこいる。

投光器を使用している人も多く、ベイトが集まってきていることを期待してワームをセットした。

魚なら何でもいい! おニュー(って最近言わないよね)のロッドに魂を!

と思ったのだが、ノーフィッシュどころかノーバイトで終了。

入魂は次回に持ち越しとなってしまった。残念。

降水量59mL~余市ハードルアー縛り?でソイ

「さあ行くぞ!」

時計の針が5時を回り、土曜勤務が終了すると同時にオズ氏は拳を振り上げた。

今月の初めに久しぶりの釣行へ行ってからというもの、オズ氏の体内では釣り熱が再燃している。

すっかり燻り、消えかけていた釣りへの気持ちが、今やめらめらと音を立て、その身を焦がさんばかりである。

そういうわけで車を走らせること2時間強、我々一行は余市の南防波堤に到着した。

ここは街灯があり、夜でも明るいので大変釣りがしやすいポイントである。

比較的基部に近い辺りにいる投げ釣り師たちを横目に先端を目指して進む。

「風が強い!」

適当な場所に荷物を置き、夕飯のメンチカツパンを齧りながらオズ氏は声を上げた。

半端ではない南風が吹き荒び、時折よろめくほどである。

オズ氏は半ばやけっぱちになって、10年以上前に100円ショップで買ったクランクを取り出した。それも1個100円ではなく、5個で100円。1個当たり20円という破格値だったものである。

このシリーズでは過去に一度、30センチもないミニアメマスを事故的に釣り上げたきり、目立った釣果がない。なにしろまったく沈まないので使い道がないのだ。

絶望的なほどに軽いクランクは、フルキャストと同時に遥か右方向へ流されていく。

一切の期待をせず、ちょこちょこと誘いながらリトリーブすると、驚いたことにひったくるようなアタリがあった。

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調子に乗ってキャストするとさらに1尾。しかも今度はややサイズアップ。ちょうどアクアパッツァサイズだったので持ち帰ることにした。

楽しいのだが、いかんせん風が強すぎて釣りにくい。しかも寒い。

アタリも遠のいたので場所を変えることにした。

風があまり当たらない場所へ移動し、ついでに仕掛けをブラーにイソメへと変更したのだが、まったく釣れる気配もない。

同行した叔父さんも魚を求めてどこか離れた場所へ行ってしまっている。

「じゃあまあ、ちょっと遊んでみますか」

と20円ハードルアーに交換したところこれがアタリ。たまたまじあいだったのかもしれないが、1キャスト1HITで釣れてくる。

10年前からそのままのフックのせいでバラしも多いが、それでも釣れる。今日はとても活性が高いのだろう。

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それにしてもハードルアーで魚を釣るのがこれほど楽しいとは思わなかった。

誘って食わせる。

ただそれだけのことなのだが、「釣れた」のではなく「釣った」という感覚が非常にうれしい。

すっかりハマってしまいそうだ。

最後においしかったアクアパッツァ(あさり抜き)の写真を一枚。

釣ったら食べねば!

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降水量58mL~2014年初釣行. 石狩湾新港沖防波堤

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あれよあれよと言う間に、最後の更新から1年以上の月日が経過してしまった。世界北限の

100万都市、札幌にも春が来て夏が過ぎて秋が終わり、冬を越えてまた春が来てしまいました。

その間にボクは所帯を持ち、職場には後輩を迎え、その割りには相変わらず仕事のできない

社会人として日々を過ごしておりました。全日本社会人余裕のない人間の部北海道代表の

私としては休日を体力の回復に充てるより他なく、なかなか釣りに行けない状況が続いて

いたのですが、ようやく釣りに行けました。

2014年釣りはじめは石狩湾沖防波堤。実に2年振りに電話を掛けたのに、little bay和田船長は

ボクのことを覚えていてくれました。ありがたいことです。イマイチ天気がパッとしない

連休において、唯一の好天予報日ということで渡し舟は大盛況。3回(もしかすると4回)

に分けての渡しとなった。ボクは第1便に乗り損ねてしまい、そわそわと丘で30分待ち、

やっとの思いでステージへと乗り込んだ。

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ブラーにイソメをつけて足元を探っていた親父がまずまずのサイズをしたガヤを立て続けにHIT。

しかし今回は煮付けにするのが面倒なのでリリース。そうこうするうちに日が暮れ、

待ちに待ったりソイタイム! ワームがパッとしないのでイソメを切り替えて数投目、ガツンとした

あたりがあり、慎重に巻き上げると上がってきたのは27cmのクロゾイでした。

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その後、クロゾイをもう1尾追加し、ここでイソメ切れ。再びワームに切り替えてひたすら

キャスティングを繰り返す。数m先の海底にストラクチャーがあるらしく、根掛かりがとても

激しかった。次々とリグをロストしてしまい、グロー系統のワームを切らしてしまう。止むを得ず

3/8ozのジグヘッドにエコギアグラスミノーL ナチュラルゴールドを選択し、キャストから

フリーフォール。1度ボトムまで沈めてからのスローリトリーブ中にあたりがあり、

上がってきたのはぎりぎり20cmあるかないかのクロゾイでした。小さいのでこちらはリリース。

楽しい時間は瞬く間に過ぎてしまい、帰りの船が迎えに来る時間。我々は吹きっさらしで

冷え込んだ沖防波堤を後にし、ガクガクと震えながらの帰宅となりました。全体的には

渋い釣果でしたが、久しぶりの感触にワクワクしてしまいました。

一夜明けて、これまた1年以上ぶりに出刃包丁を手にし、3枚下ろしに挑戦。上手に皮まで引いて、

お刺身とあら汁のお昼ご飯。脂が乗っていて美味い美味い。

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さあ! 今年はもっと釣りに行きますよう!

13/03/25 : 降水量 57 ml 卒業する友人への手紙

 拝啓。あっという間に年度末。私は度々の飲み会で胃の調子がよろしくないのですが、

皆さんは如何?

 今からちょうど1年前、私は皆の笑顔に送られて大学院を卒業しました。出て行く人間より

残る方が多く、後ろ髪を引かれる思いで社会人としての一歩を踏み出したのでした。

私の毛根がもう少し軟弱だったら、後頭部に大きなハゲができたことでしょう。本来であれば

1年先輩という立場で余裕を持ち、

「良く来たな!」

 なんてコーラの一気飲みでも披露すべきところなのだろうが、一向にそんな気分にはならない。

 実は先日、研究室に置いてあった三脚を回収しに行ったついでに、皆が荷物を引き上げた

院生室を覗いてきました。机すらもなくなった部屋は広かった。がらんとした部屋に一人で

立っていると、この院生室に引っ越したのことが脳裏に浮かびました。あの日も部屋は空っぽ

でした。床を洗い、窓を拭き、洗面台を磨いて机を運ぶ。これから始まる日々が楽しみで仕方

なかった。そして事実楽しすぎる時間が私を待っていたのです。あの時、同じ面積なのに広さを

感じなかったのは、きっと一人ではなかったからでしょう。もう仕事帰りに大学に寄っても、

笑い転げて過ごした院生室はないのだ。そう思うと寂しくてなりません。

「バッカだなあ。その年で変化を嫌ってどーすんの」

 そう言ったのはハチミツとクローバーの花本先生でした。友達がみんな卒業していって、

それでもあまり日常が変わらず、ホッとしたと笑う竹本くんに先生がかけた言葉です。

ずっと変わらずにはいられない、そんなことは重々承知していますが、それでもこの日々が続けば

と願ってしまうのです。

 就職して1年、忙しいと言い訳をしながらずいぶん多くの時間を無駄にしてきました。もっと

勉強する時間があったはずです。今のままではこの先皆と再会したとき、胸を張って笑えない。

いつの日か、何か一緒に仕事ができるように、それに相応しい実力を着けるべく頑張ります。

                                      早々頓首

社会へ旅立つ友人たちへ

                               社会でつまずく友人より

追伸

忘れるところでしたが、卒業おめでとうございます。

皆のこれからの人生が順風満帆でありますように。

12/11/25 : 降水量 56 ml

オズ氏は覚悟した。いよいよ、この実家を出なくてはならぬ。

オズ氏は料理が出来ぬ。オズ氏は、ただの凡人である。

ごろごろと、だらけきって生活してきた。けれども限界が来てしまった。

最近我が家にかかってきた電話を取ると、

「まだいたの?」

と言われることが多かった。皆、オズ氏が職場の傍に部屋を借りた事を知っているのである。

先だっても妹が電話してきて、

「なんでいるの?」

と言う。面倒なのだと答えると、

「もったいないじゃん」

と言われてしまった。あまりにも正論。正しすぎて兄は何も言うことができなかった。

妹よ、あまり兄を苛めてはいけない。こういう真面目で、大人しい人間が追い詰められて逃げ場がなくなった挙句、信金に立て籠もったりするのだ。そうなってはお前も困るだろう?

兎にも角にも、そういうわけで引っ越しました。